Laboratory of Ethology, Department of Zoology, Kyoto University

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京都大学理学研究科 動物行動学研究室

動物行動学研究室について

  1. 動物行動学研究室には,2名の教員と,大学院生13名,学部学生5名,研究員等4名が所属し,動物行動学の4つの課題とされる,行動の機能,メカニズム,個体発生,進化の解明を目標としている. 対象動物は多様で,チョウやタガメなどの昆虫類から,爬虫両棲類などの脊椎動物にまでわたっている. また,研究手法としては野外観察,室内実験の両方を行なっているが,いずれの場合も対象動物のナチュラルヒストリーに関する知識が重要という認識をもとに,個体レベルの行動観察を基本に研究をすすめている.
  2. 各大学院生や研究員は各々独自のテーマで研究をすすめている。大学院生の研究テーマの例を挙げると、ヒメハブの採餌行動における個体ごとの特殊化、タガメの孵化行動の日周性、コウイカによる捕食リクス評価と対捕食者行動、カエル類における対捕食者戦術としての不動行動の機能などである。

昆虫の季節適応と生物学的時間設定の研究

  1. 沼田教授は現在,昆虫を中心とする無脊椎動物の生活史,光周性,概年リズム,概潮汐リズムに関して研究をすすめている. 生活史の研究はカメムシ類が中心であったが,現在ではさまざまな昆虫から甲殻類(アジアカブトエビ),陸生軟体動物(チャコウラナメクジ)にまで範囲を広げている. 光周性機構の研究はホソヘリカメムシで概日時計と日長測定機構の関係に迫っている. このほかヒメマルカツオブシムシの概年リズム,マングローブスズの概潮汐リズムの研究を展開しており,現在は「生物学的時間設定」を中心テーマとしている.

ヘビ類の採餌行動と対捕食者行動の機能と進化の研究

  1. 森准教授は現在,ヘビ類の採餌行動と対捕食者行動の機能と進化について,主に2つのテーマで研究している. 1つ目は防御用の特殊な器官である頸腺を備えたヤマカガシ類を対象とし,その対捕食者行動および,頸腺の構造や生理的メカニズムの研究を海外の研究者と共同して行なっている.特に,頸腺毒成分が餌のヒキガエル由来であることに注目し,餌毒の再利用に関わる行動学的,生理学的研究をすすめている. さらに,国外産の種との比較研究により頸腺に依存した防御システムの進化過程と多様化について探求している. 2つ目は沖縄に生息するヒメハブの採餌生態に関する研究で,採餌場所への移動パターンや待ち伏せ場所に対する個体ごとの安定性などを20年に及ぶ長期野外調査で調べている.

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